Masashi Fujimoto 藤本 正志 2008年入社
日野工場 オフ輪課機長
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経験とチームワーク。
その芯にチャレンジ精神。

失敗。
それは、新しいことに挑戦してきた証。

ここ日野工場ではオフセット輪転機11台を稼働しており、1台の機械を2名体制で動かしています。印刷紙の用意から始まり、インキを乗せて印刷、乾燥、折機で畳み、それを結束して後工程の製本課へ回すまでの作業をすべて2人だけでこなしています。

また、オフ輪課全体としては現在1班18人体制で、A・B・C 3つのチームに別れています。B班の副班長でもある僕は、班長と相談しながら、各メンバーの能力や性格等を見極めて11台の機械に配置する役割も担っています。人員の配置は作業効率に直結すると思っているので、責任の大きな立場でもあります。

そんな、重要な役割を任されている僕は、もともと中途採用で佐川印刷に転職してきました。転職前は10年近く料理関係の仕事をしており、もちろん印刷の知識も全くなかったのですが、入社初日から機械を動かすことに。そして当然、失敗しました。2、3年前に仕上がり寸法を読み間違って、約60万枚の印刷物を全て刷り直したこともありました。それが一番大きな失敗で、当時は相当に落ち込みました。けれど、「この失敗が財産になればそれでいい」と上司から声を掛けられて立ち直ることができました。僕に限らず、みなさんいろいろな失敗をされてきて今があると思っていますし、その時はどんなに落ち込むような失敗でも、何年か経てば笑い話にできます。大切なのは失敗を恐れず何事にも挑戦すること、そして失敗から学び、成功につなげることじゃないかと、その時改めて感じましたね。

みんなでつくる。カタチに残る。
だから、誇れる。

オフセット印刷は水を扱うのでインキが薄くなりやすく、はっきりと鮮明に色を出すのが難しいんです。そこをうまく調節して原稿と実際の印刷物の色が合うと、お客さまもすごく喜んでくださいますし、上司から褒められることもあります。僕たち印刷オペレーターとDPP、営業、そしてお客さま。みんなで一丸となってつくり上げた印刷物に、お客さま自身が満足してくださることが何よりのやりがいです。大きな機械をたった二人で動かすところから僕たちオフ輪課の仕事は始まりますが、DPPから送られてくるデータがなければ機械は動かせないですし、営業がいなければ仕事そのものができません。僕たちの前にも後ろにもたくさんの人が関わっていて、最後はお客さまも含めた全員のチームワークで一つのものをつくり上げるからこそ、そこに達成感と喜びが生まれるのだと思っています。

また、町の本屋さんやコンビニなどで自分たちのつくった本を見かけた時、自分たちのつくったカタログが家に届いた時などは、嬉しくなって思わず家族に自慢してしまうこともあります。佐川品質・ブランドが世に広まることが、そのまま働いている僕たちの誇りにつながっているということ。そして何より、自分の仕事が確かなカタチとなって後に残っていくことが、最大の魅力だと思います。

やる気をもって、
仕事に“好き”を。

今後の目標、ですか。簡単にいうと、自分の“好き”をもっと仕事に生かしていくことです。僕はつくる工程も好きなのですが、壊れたものを直すのも好きで。うちでは大きな機械を扱っているので、その分機械のトラブルも多いです。何か問題があった時は、メーカーやエンジニアに頼んで修理してもらっているのが現状で、こういった突発的な機械トラブルを自分で直せないか、と考えて今勉強しています。機械メーカーの方と話したり、上司の話を聞いたり、壊れてしまったものをエンジニアの方と一緒に、実際に修理したりして学びながら、経験を積んでいます。機械トラブルを自分で直せるようになれば、その分他の業務に費やせる時間も増え、自分の仕事の幅をさらに広げることができると思っています。チャレンジ精神豊かなこの会社の新たな事業展開に乗り遅れないよう、やる気をもって自分で考えることを忘れず、これからもいろいろな経験を積み重ねていこうと思って日々頑張っています。これから社会に出るみなさんも、やる気だけは絶対に失わないようにしてほしいですね。

My Private Time

わが家でときには“寿司屋”を開店。

入社前までは和食の料理人をしていたので、よくキッチンには立ちます。あるもので大好きな酒の肴を作ったりするのですが、ときには寿司を握るときもあります。炙り寿司なんかもね。家族はもう大喜びですよ、「大将、大トロ一丁!」とか言ってね。職場でイカ釣りに行ったときは、自分で刺身にして配っていましたね。

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